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谷本 景[陶芸・伊賀焼]

[人は日々]

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三重県の伊賀焼茶陶の有数の窯元の一つである三田窯の当主です。

伝統と現代を融合させた現代伊賀焼茶陶の創作に邁進してきましたが、

近年はより現代美術の世界に肉薄して、彩色した斬新な伊賀陶芸を切り開きつつあります。

古希を過ぎてますます盛んな創作意欲を発揮しています。。

 

 

 

 

「古代から ’18」

50×26×13cm

2018年

 

 

 

「陶板(4)」

40.5×30×4cm

2018年

 

 

 

「陶板(3)」

40×31×4cm

2018年

 

 

 

「陶板(2)」

40×30×5cm

2018年

Sample Content

 

 

「陶板(1)」

10×32×3cm

2018年

 

 

 

「古代から (2)」

61×57×11cm

 

 


略歴

1948年  伊賀上野市に生まれる

1970-1972 年 美濃にて日根野作三・加藤仁氏に師事

1972-1973年  伊賀三田窯にて作陶

1973年  西欧十ケ国美術研修

1973-1977年  バリー在住

1973-1975年  ウィリアム・ヘイターのアトリエ17にて銅板図を学ぶ

1974年  セラミック・アトリエ・アキラ創設(パリー)

1977年  帰国三田窯を継承す

2000年  やきもの探訪(NHK・出演)

 

 


[論評]冊子「人は日々」No.02より

伊賀焼の茶陶と聞けばこれはもうゴリゴリの伝統工芸をイメージするが、谷本さんの尊父の光生さんというのが日本では初の「抽象陶画」というジャンルを開拓したり、シルクスクリーンの版画作品を制作したりする、進取の気質に富んだ人だったので、一九七〇年代当時から私は三田窯を要チェックと見ていたのである。そして景さんもまたフランスに渡って版画の技術を学ぶなど、伊賀焼の将来に期待を抱かせるような勉学の形跡を残していた。
初夏に見たものは、粘土をアクションペインティング風に散らばらせたり、ストライプ模様を描いたりしていたのが、この夏以降に作られたものは、水玉をモチーフにして色彩はカラフルに彩色して、表現が大胆さを加えてきた。この水玉模様はどこから着想したのかと訊くと、日本の戦後美術の一翼をなして存在感をアピールした“具体美術協会”で活動した田中敦子の名前が出てきた。ストライプの発想源は山田正亮、それから浅野弥衛という三重県鈴鹿市で活動した抽象画家の名前も出てきた。